寿司を語る
先日、父親の仕事を手伝うことになり、早朝から名古屋のとあるリサイクル工場にいたのですが、建物の寸法をメジャーを使って測っていたところ、1台の車が小道に入ってきて、私たちがいるところの少し先の辺りで停車したのです。
ドアが開き、50代くらいの男性が出てきてこちらに向かってきました。ちょうど私たちが作業していた場所には自動販売機があったため、そこで飲み物を買うためだったのですが、しっかりと私たちを見据えて真っ直ぐ歩いてきたため、何か言いたいことでもあるのだろうかと私は少し怪訝な目をその人に向けていると、その人が気さくに話しかけてきたのです。
男性:「(笑顔で)おはようございます。大変ですね。この建物、立て直すんですか?」
私:「(気さくな声掛けに、一瞬にして笑顔になり)いえいえ、少し寸法を測っているだけですよ。」
男性:「そうですかぁ。あっ、僕のこと紹介させてもらおうかなぁ(独り言を言うように)。私、こういうものです。建て直すことがありましたら、ご相談にのらせてもらいますよ。では。」
あまりに一瞬の出来事で何が起こったか分からなかったのですが、名刺を見ると「解体工事」の文字がありました。単なる営業だと言われるとそれまでなのですが、どんなささいな出会いも貪欲に仕事に結び付けようとするあの人の姿勢に、私は少し感動してしまいました。
もう1つ勉強になったのは、人は赤の他人であっても、笑顔で挨拶されると嫌な気はしないということです。また、仕事にかかわる話に入ったら簡潔に終わらせ、ダラダラと相手の時間とわずらわせない、という点も素晴らしいと感じました。




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