鹿児島、熊本へ旅行に行ってきました
先週の土曜日から2日間、私は鹿児島、熊本へ旅行に行ってまいりました。きちんとした旅はもうおよそ5年ぶりくらいで、久しぶりの旅行に前日から眠ることができないくらいドキドキしていました。
今回の旅の目的は大きく分けて2つありました。1つは鹿児島県の知覧町というところにある、知覧特攻平和会館へ訪れること、そして2つ目は私の大親友で現在熊本県に在住のY君に会うことでした。
実は私の祖父の弟が第2次世界大戦時に沖縄戦への特攻作戦のため、知覧町から飛び立っていった特攻隊の1人なのです。22歳の若さでの戦死でした。そんな彼がどんな思いで最後の日々を知覧町で過ごしていたのか、どんな気持ちで飛び立っていったのか、そういったことを少しでも感じ取るために現地に赴いたわけです。
平和会館の中には、特攻隊員1036人の遺品や遺書などが所狭しと並べられていました。1人1人の写真が名前、出身地そして戦死日とともに掲げられていましたが、どの写真に写っている人も、17歳~22歳くらいの青年とは思えないような大人びた、凛々しい顔立ちをしていたのが印象に残りました。
しかし、知覧町の子供たちと遊んでいる風景をとった写真や、特攻直前に1人1人思い思いの時間を過ごしている写真には、純粋無垢な笑顔の青年たちが映し出されていました。数時間後には死ぬために戦場に向かう人たちとは思えないような素晴らしい表情をしている彼らを見て、今の時代に生きる私が当たり前のように享受しているものへの感謝の気持ちがより深まる思いでした。
平和会館を後にした私とY君は、そのすぐ近くにある武家屋敷を見ることにしました。全部で7箇所の家の庭園を見ることができたのですが、さすが武家屋敷という感じで、すぐに中には入っていけないような構造になっていて、全ての家はそのクネクネした構造を統一して作られていたのが印象的でした。
ただ、鹿児島の夏の日差しは想像以上に厳しく、暑さはもちろんなのですが、それを超えて痛みが感じられるほどの日差しだったので、2人ともヒーヒー言いながら、散策をしていました。そんな中、屋敷の縁側に座り、心地よい風を頬に受けるとなんとも言えない気持ち良さでしたね。
武家屋敷を後にした私たちは、鹿児島駅付近へ向かい、名物の黒豚をお昼に食べに行きました。「カツと言えばロース」というY君の薦めもあり、我々は黒豚トンカツのロース180gを注文しました。このカツの旨さは格別で、脂肪の部分も非常に甘く、肉もジューシーで最高でしたね。店の大将と話をしたのですが、名古屋の味噌ダレのことは全く知らない様子で、東海地方ではマヨネーズのように、味噌ダレがチューブで売られているくらい、メジャーなんですよ、と話をしたら非常に驚いていました。まだまだ名古屋の食文化も知られていないようですね。
昼間に歩き回って汗だくになってしまい、体もかなり火照っていたので、鹿児島から熊本への道のりの間にある温泉に行こう!ということになりました。知覧から東に行けば指宿温泉があったのですが、遠回りになってしまうという理由で、鹿児島市から北へ行ったところにあった、日置市の、せせらぎの湯:花水木というところに行きました。途中山道を抜け、かんかん照りの中、土砂降りの雨に見舞われました。アスファルト舗装されている道からは湯気がたちこめ、バケツでかけられたような量の雨が降っているのに、太陽が射している、というなんとも不思議な光景でした。
温泉を堪能した我々は、花水木を後にし、熊本市へ向かいました。ホテルについたのは8時半頃で、Y君は自分の家に車を置き、2人で居酒屋に向かいました。「えびす屋」という非常に雰囲気の良い場所で、名物の馬刺しを頂きました。なんとも言えない歯ごたえと味わいに舌鼓を打ち、そこに地元の焼酎を口から流し込むとこれまた素晴らしい味わいでした。
意外だったのですが、熊本は海鮮も豊富で、そこの居酒屋ですしを握ってくれていたので、私はハマチと鯛を注文しました。これがまたなんとも言えない旨さで、ハマチはちょうどよい脂ののりで、鯛の身は非常に引き締まっていて、噛めば噛むほど甘みが出る、というような感じでした。
次の日は、熊本城、そして阿蘇に行ってきました。熊本城の反り返るような石垣に魅了されたり、阿蘇の雄大な風景に圧倒されたりと、こちらも非常に心に残る素晴らしい場所でした。とくに阿蘇一帯の風景は、360度の大パノラマで、見ているだけで心が落ち着き、何か宮崎駿の作品に出てきそうな、そんな綺麗な情景でした。
熊本を大満喫した私たちは、あっという間に過ぎてしまった時間を惜しみつつ、一路、熊本空港へ向かいました。空港に着き、私がこの旅でかかったであろうガソリン代や高速代を払おうとすると、「いや、大丈夫だよ。気にしないで。」とY君は受け取ろうとはしませんでした。ここでそんな彼に感謝の気持ちを言わせてください。わざわざ僕のために、熊本から朝早く鹿児島空港まで迎えにきてくれ、いろんなところに連れて行ってくれ、僕に本当に素晴らしい時間をくれたY君。心から感謝しています。ありがとう!!また今度は違う場所を旅しようね。
そんなY君との別れの後、寂しい気持ちを引きづりながら飛行機に乗り込んだ時、私はおもわず感動してしまう光景を目の当たりにしました。
飛行機が搭乗口から離れゆっくりとバックしながら滑走路に向かう途中、何気に窓の外をふっと見たとき、おそらくメカニックの方だと思うのですが、飛行機の速度に合わせて歩きながら誘導している人に気づきました。
そして飛行機が滑走路に近づき旋回をし始めた時、彼らが機体に向かって大きく手を振りはじめたのです。時間にしてもかなり長い間手を振り続け、そして私の視界から彼らが消えそうになったら、大きくお辞儀をしたのです。
私はその光景に感動してしまいました。窓の外を離陸前にのぞく人がどれだけいるのだろうか?それらの人のためにこの一連の行動をしているのか?と考えば考えるほど、何か胸にこみ上げるものを感じてしまいました。
そういう風に教育されているだけだ、と言われてしまうとそれまでですが、それでも受け手側が心を動かされれば、それで十分なんですね。私も自分の不注意な行動や言動で相手に不快な思いをさせてしまうことがあるので、こういった細かい心配りが大切であるということをこの人たちの行動から教えてもらいました。
いろんな意味で今回の旅は私にとって非常に充実したものとなりました。こういった機会をくれた色んな人たちに感謝です。ありがとうございます。
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