継続のコツ
私の趣味はギターを弾くことです。中2の頃、通信販売で買ったセットで1万円のエレキギターが、私とギターとの最初の出会いでした。その頃は"BOOWY"、"ブルーハーツ"などのブームが終わりかけていて、ちょうどB'zが流行出した頃でした。
そんなアーティストたちに憧れて、「ギターが弾けたらカッコイイだろうなぁ。」という軽い気持ちがきっかけでギターを購入したのですが、練習を始めてたったの1週間で愕然としたのです。想像を絶するほどに練習過程が地味すぎたのです。
ギターといっしょに送られてきた教材にはいくつかテープが付いていて、それぞれに洋楽の有名な曲が入っていたのですが、当時の私には全く興味の沸かないものだったのです。しかも、その知らない、何の興味も持てない曲を最初から地道に練習していくのです。ただでさえ、思春期という最も集中力が散漫になりがちな時期であるのに、その工程に耐えうるだけの人間力は私には当然ありませんでした。
そうして埃をかぶってしまった私のエレキギターですが、もう1度日の目を見る時がやってきたのです。それは、私が高校生になった時です。友人のF君が非常にギターが上手く、彼の弾いていた曲を自分もやってみようと思ったのです。
彼の弾いていた曲の1つに「恋をとめないで」という曲がありました。吉川晃司と布袋寅泰で組まれたComplexの代表曲です。その曲のイントロ部分とソロ部分をどうしても弾きたいと思い、彼からスコアブックをコピーさせてもらい、必死で練習しました。
すると、かなり短期間で、完璧とまではいえなくても、かなりいい線まで弾けるようになったのです。練習工程は、中学生の自分が挫折した頃のあの地道な作業と全くいっしょだったにもかかわらず、その時はそれを貫けたのです。そこには何の違いがあったのでしょう?
今思い返してみると、高校生の時は、「布袋のようにカッコよく弾きたい」と強く願い、練習している段階から、自分がカッコよく弾いているイメージを常に頭に映像化していた、それが違いだったと思います。
時は流れて、大学2年生の私は、名古屋市天白区にあった古い2階建の木造アパートに下宿をしていました。アパートといっても、風呂、トイレ、台所全てが共用の築30年以上は経っていた、かなり年季の入った建物でした。マンガの「めぞん一刻」のアパートといっしょで、玄関が1つで、家の中の各部屋に各住人が住んでいるというスタイルです。
その頃、私の隣の部屋が空き、ちょうど一人暮らしをしたいと言っていた私の後輩の I に教えてあげた所、いの一番でそこに入居してきたのです。I は非常にギターが上手く、特に長淵剛にはまっていました。彼が弾いていた曲の中に「夏祭り」という曲があり、それを彼が弾いていたの見て、体に電流が走るのを感じました。
「俺もこれが弾きたい!」と直感的に思い、すぐさま彼に楽譜をコピーさせてもらい、音源をもらって練習を開始したのです。しかし、高校生の頃のエレキとは違い、アコースティックであったため、音のごまかしがきかない非常に難しいものでした。また、スリーフィンガー奏法という、私が経験したことのないような弾き方で、本当にできるかどうか分かりませんでした。
そんなことを後輩の I に相談したところ、「先輩、楽勝ですよ。練習すれば必ずできるようになりますよ。」と軽く言ってくれたのです。それからは、彼にたまにレクチャーを受けながら、後はひたすら彼が弾いている映像を頭に浮かべながら、練習に打ち込んだのです。
すると、1ヶ月もしないうちに、「夏祭り」が弾けるようになったのです。ほんの1ヶ月前は夢にも弾けるとは思っていなかった曲が弾けているのです。この時私は、物事を習得していく喜びを初めて感じたのだと思います。
英語の勉強も全く同じではないかと私は考えます。何かを習得するためには、地道な練習の継続が必要です。それはみなさんもご存知かと思います。ではどうやってその地道な練習に耐えうるモチベーションを確立すればいいのでしょう?それは私がギターをやってきた過程でも実践してきたことですが、自分がなりたい姿を映像化、visualize することです。そしてそこに到達できる、もしくはすでに到達していると感じながら練習することです。
私が英語の勉強を始めたキッカケは、ギターといっしょで、「外国人の人と自由に話ができたらカッコイイなぁ」でした。私の場合は、それを他人よりも強く頭の中で映像化し、本当にそうなることを信じつづけた結果、今の自分があると思っています。
英語の面白いところは、自分が設定したハードルを越えたら、またすぐ次のハードルが見えてくるところです。それは私の生涯ずっと続いていくものであると思っています。他人から見ると、「そんなゴールのないことやってて面白いの?」と思われるかもしれませんが、私から見ると、「いつまでもゴールがないから続けられるし面白い」と感じるのだと思います。
英語の勉強をしている人には、それぞれに動機や理由があると思います。しかし、何らかの縁で英語に触れる機会を与えられたのであれば、その英語と良い関係を築くことがベストですよね。みなさんも自分なりの「英語を使っている自分の理想像」を映像化し、強く念じることで、継続という力を得ることができるのではないでしょうか。
| 固定リンク


コメント
「習うより慣れろ」ですね。でもやっぱり「好きこそものの上手なれ」で、やっていて楽しいと思えることが大事ですよね。いつか筑紫哲也さんが「やりたい時にやる、やめたくなったやめる、それが生涯教育の姿かもしれません」みたいなことをテレビで言ってました。僕も英語を勉強し始めたんですが(趣味の範囲なので)、気楽にやれるときだけやっています。近い将来英検2級をとって自己満足に浸るつもりです。あしからず・・・。
投稿: 伊藤泰之 | 2008年3月21日 (金) 18時30分